iDeCo(個人型確定拠出年金)入門
iDeCoって何?
- iDeCo(イデコ)は、自分で将来のために積み立てを行い、その資金を自由に運用できる個人向けの年金制度です。公的年金に加えて、自分で老後の資金を形成することを目的としています。
1. どんなメリットがあるの?
1.積立時の掛金が「全額所得控除」に!
毎年、所得税と住民税が軽減されます。 - iDeCo(個人型確定拠出年金)で積み立てた掛け金は、全額が所得控除の対象になるため、年末の「所得税」と「住民税」が軽減されます。
- 自営業者の方は、確定申告、会社員の方は年末調整で対応できます。
- 節税額は、年収や掛金に応じて変動しますが、積み立てる全期間に適用されるため大きな節税メリットがあります。
2. 運用時、分配金などの運用利益が「非課税」に!
運用して増えた分に対しては課税されず再投資されるのでお金が増えやすいのです。
- 株式や債券、投資信託など、様々な金融商品で運用することが出来ます。
通常だと20.315%の税金がかかりますが、iDeCoで運用した場合は運用益がすべて非課税になります。 - 本来は税金として引かれるはずの運用益も再投資されるので通常より有利にお金を増やすことかでき、節税効果を得られます。
3. 受取時は受取方法にかかわらず一定額まで「非課税」に!
一時金や年金と一緒に税制優遇があります。
- 60歳以降に積み立てた資金を受け取るときは、年金か一時金として受け取れます。
”年金” で受け取る場合は「公的年金控除」
”一時金” で受け取る場合は「退職所得控除」
が適用されます。誰でも加入できるの?
加入区分 加入対象者となる方 加入対象とならない方 国民年金の第1号被保険者 20歳以上60歳未満の自営業者とその家族、フリーランス、学生など 農業者年金の被保険者
国民年金の保険料納付を免除(一部免除を含む)されている方(ただし、障害基礎年金を受給されている方等は加入できます)国民年金の第2号被保険者 厚生年金の被保険者(会社員、公務員等) お勤め先で加入している企業型確定拠出年金の事業主掛金が拠出限度額の範囲内での各月拠出となっていない方
マッチング拠出(加入者の掛金を任意で拠出)を導入している企業型確定拠出年金(企業型DC)の加入者の方で、企業型DCでのマッチング拠出を選択した方国民年金の第3号被保険者 厚生年金のひぎおけんしゃに扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者 — 国民年金の任意加入被保険者 国民年金に任意で加入した方
・60歳以上65歳未満で、国民年金の保険料の納付済期間が480月に達していない方
・20歳以上65歳未満の海外居住者で、国民年金の保険料の納付期間が480月に達していない方— 令和4(2022)年5月から加入できる年齢の要件が拡大しました。
新たに加入できるようになった条件
会社員・公務員など(国民年金第2号被保険者)で60歳以上65歳未満の方
60歳以上65歳未満で国民年金に任意加入している方
国民年金に任意加入している海外居住の方iDeCoに加入できる期間
会社員・公務員など(第2号被保険者) 60歳 ⇒ 65歳
自営業者・専業主婦(夫)など(第1・3号被保険者) 60歳 ⇒ 65歳(任意)
海外居住の方(任意加入) ⇒ 65歳*65歳以上の厚生年金被保険者で加入期間が120月以上ある方(老齢年金の受給権を有する方)は国民年金の第2号被保険者とはなりません。